GDP成長率ランキング上位国は？赤道ギニアが1位、韓国は10位に

GDP（国内総生産）は、一定期間内に国内で生産されたすべての最終的な財やサービスの総額を貨幣で表した指標である。経済の規模や成長を測る主要な指標として、各国の経済力を比較する際に広く使われている。

過去40年間における世界のGDP成長率ランキングでは、いくつかの国が著しい経済成長を遂げた。最も成長率が高かったのは赤道ギニアで、1984年にはわずか4,400万ドルだったGDPが、2024年には125億ドルを超え、成長率は28,409%に達した。これは1990年代中盤以降に始まった石油資源の開発と輸出が大きく寄与した結果であり、赤道ギニアはアフリカでも特に急成長を遂げた国の一つである。

次いで、モルディブが観光産業を中心に経済を拡大させ、6,111%の成長率で2位となった。高級リゾートの整備や持続可能な観光政策が経済成長を後押しし、島嶼国家ながらも外貨を安定的に確保してきた。

3位の中国は改革開放政策を通じて製造業中心の経済からテクノロジー・内需主導型経済へと転換し、GDPは約3,148億ドルから18兆7,480億ドルへと成長した。その成長率は5,854%で、世界第2位の経済大国にまで上り詰めた。

韓国は1,774%の成長率を記録し、世界で10位にランクインしている。1980年代以降、半導体、造船、電子機器、ICT産業などを中心に輸出主導型の経済構造を確立し、教育やインフラ投資を通じて持続的な成長を実現してきた。

そのほか、カタール（3,779%）、ガイアナ（3,670%）、アイルランド（2,803%）、シンガポール（2,698%）なども上位に入り、天然資源の輸出、外資誘致、低税率政策などが高成長の原動力となった。

今回のランキングは、単なる数値としての経済成長を超えて、各国がどのような政策と戦略により長期的な発展を遂げたかを示すものである。資源依存型経済、小国の観光立国、製造業主導の経済大国といった多様なモデルが存在し、それぞれが持つポテンシャルと課題を浮き彫りにしている。