IFFHSが発表したクラブ世界ランキングで、レアル・マドリードが470ポイントで1位に輝いた。FCバルセロナとインテル・ミラノがそれぞれ2位と3位にランクインしている。トップ10のうち9クラブがUEFA所属となっており、欧州クラブの強さが際立っている。南米勢ではボタフォゴが11位で最高位となった。
IFFHSとは「国際サッカー歴史統計連盟」(International Federation of Football History & Statistics)の略称であり、世界中のサッカーに関する記録やデータを収集・分析する独立機関である。FIFAとは直接の関係はないが、その統計とランキングは国際的に高い信頼性を持っている。
国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が発表した2025年のクラブ世界ランキングは、欧州クラブの圧倒的な強さを浮き彫りにしている。首位に立ったのはスペインのレアル・マドリードで、470ポイントという高得点を獲得した。続いてFCバルセロナが434ポイント、イタリアのインテル・ミラノが419ポイントで2位と3位に入った。これらの成績は、国内リーグと国際大会の両面で安定したパフォーマンスを維持していることを反映している。
ランキング上位10クラブのうち、9クラブが欧州サッカー連盟(UEFA)に所属しており、その中でもイングランド・プレミアリーグの勢いが目立つ。アーセナル(5位)、リヴァプール(7位)、アストン・ヴィラ(8位)、チェルシー(9位)をはじめ、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナムなど、合計7クラブがトップ30にランクインしている。ドイツからはバイエルン・ミュンヘンを筆頭に、ドルトムント、レバークーゼン、フランクフルトが含まれており、ブンデスリーガの競争力も健在である。
イタリア・セリエAのクラブも存在感を示しており、インテル・ミラノの他にラツィオ、ユヴェントス、ACミラン、アタランタ、ローマがランクインしている。スペインはレアル・マドリードとバルセロナに加え、アトレティコ・マドリード、アスレティック・ビルバオも上位に名を連ねている。
欧州以外では、南米のクラブが健闘しており、特にブラジル勢が目立っている。ボタフォゴは11位に入り、フラメンゴ(12位)、パルメイラス(16位)、アトレチコ・ミネイロ(25位)、サンパウロ(29位)などが続いた。アルゼンチンからはラシン・クラブが21位に入り、ブラジル以外の南米クラブとして唯一上位に食い込んでいる。
また、ベルギーのクラブ・ブルッヘ、ポルトガルのベンフィカ、トルコのガラタサライなど、中堅リーグのクラブも世界的な競争力を証明した。IFFHSのランキングは、国内外の公式戦の結果、試合の重要度、対戦相手のレベルなど複数の要素を加味してポイント化しており、単なる勝敗数では測れないクラブ全体の競争力が反映されている。
今回のランキングでは、アジア、アフリカ、北中米のクラブが一切登場せず、世界のサッカークラブシーンにおける地域格差が依然として大きいことを示している。資金力、リーグの質、選手の流動性など、クラブの競争力に関わる構造的な要因が今後の課題として残されている。
順位 | 名前 | 指標 |
---|---|---|
1位 | レアル・マドリード | 470.0点 |
2位 | FCバルセロナ | 434.0点 |
3位 | インテルナツィオナーレ・ミラノ | 419.0点 |
4位 | パリ・サンジェルマンFC | 402.0点 |
5位 | アーセナルFC | 362.0点 |
6位 | FCバイエルン・ミュンヘン | 351.0点 |
7位 | リヴァプールFC | 337.0点 |
8位 | アストン・ヴィラFC | 332.0点 |
9位 | チェルシーFC | 325.0点 |
10位 | アトレティコ・マドリード | 321.0点 |
11位 | ボタフォゴFR | 317.0点 |
12位 | CRフラメンゴ | 313.0点 |
13位 | ボルシア・ドルトムント | 299.0点 |
13位 | アスレティック・ビルバオ | 299.0点 |
15位 | SSラツィオ | 285.0点 |
16位 | SEパルメイラス | 284.0点 |
17位 | バイエル・レバークーゼン | 278.0点 |
18位 | ユヴェントスFC | 275.0点 |
19位 | マンチェスター・ユナイテッドFC | 274.0点 |
20位 | ACミラン | 267.0点 |