2024年MLB打率王争い：大谷翔平とアーロン・ジャッジに注目

打率（バッティングアベレージ）は安打数を打数で割った値で、打者の打撃成功率を示す指標。一般的に.300を超えると優秀とされる。

2024年のMLB打率ランキングは、若手とベテランが入り混じった熾烈な争いとなった。首位はカンザスシティ・ロイヤルズのボビー・ウィット・ジュニアで、打率.332を記録。彼の堅実な打撃技術とコンタクト能力が光り、注目を集めた。トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロ・ジュニアは.323で2位。長打力と高い打率を兼ね備えた打者として安定感を示した。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは.322で3位に入り、ホームランバッターの印象が強い彼が打率でも上位に食い込む結果となった。4位はマイアミ・マーリンズのルイス・アラエス（.314）、5位はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平（.310）で、二刀流として多忙な中、リーグ屈指の打率を記録したことが際立った。

注目すべきはヒューストン・アストロズの厚みで、ヨルダン・アルバレス（.308）、ジャイネル・ディアス（.299）、ホセ・アルトゥーベ（.295）がトップ10入り。フィリーズのトレイ・ターナー（.295）、ブライス・ハーパー（.285）、ドジャースのムーキー・ベッツ（.289）、フレディ・フリーマン（.282）といったビッグネームも安定した成績を残した。日本からは鈴木誠也（.283）が19位、大谷に次ぐ存在感を見せている。

上位は内野手が多くを占め、外野ではジャッジやフアン・ソト、マーセル・オズナらが台頭。国際色も豊かで、アメリカ、ドミニカ、ベネズエラ、日本、キューバ、カナダ、ドイツなど多様な出身選手が名を連ね、MLBのグローバル化が表れている。

シーズンを通じて打率.300超えを記録したのは8人。これらの打者はチームにとって得点源であり、上位球団の勝利に直結する要因となった。データからは若手の台頭とベテランの堅調ぶりが見え、特に大谷翔平とアーロン・ジャッジは今後もリーグの顔として注目され続けることが予想される。